「今週の育児の達成率、95%以上です」
土曜の朝、そう言われた。
最近A Iエージェント秘書を雇った。
雇ったというより、作った。
GoogleカレンダーとClaude Codeを繋いで、
自分の予定の達成度が週末に返ってくる仕組みを構築した。
終わった予定は、グレーになる。
そのグレーの量をAIが勝手に集計して、通信簿にして返してくる。
Gmailの受信 返信状況も見てくれる。
仕事の進捗状況を、網羅しているのだ。
文明の進化に感動した。
と、同時に、
「あぁ、俺はひとりで仕事するのが寂しいのか」
と、呆れてしまった。
会社を辞めて、4ヶ月。
誰も自分を採点などしない。
頑張ってるのか、サボってるのか?
その道は正しいのか?逸れてるのか?
教えてなどくれない。
それでいい、そういう働き方を選んだ。
だけど、
フィードバックは、実は嬉しい。たとえ嘘でも。
別に間違っててもいい。勝手に評価してくれていい。
通信簿をもらえている感じが、ただ新鮮なのだ。
10秒で終わることが、一番できてない
返ってきた数字が、思っていたのと違った。
一番できていたのは、育児。達成率95%以上。
(妻の評価は40%以下だと思います。)
でも、95%って数字で出されたら「俺やれてるかも」って思う。
嘘でも、この効果は意外だった。
逆に、まったく届いていない項目があった。
映像編集でも、資料作りでもない。
発信だ。
notesやXの短文、1日5本投稿。
一本当たり、平均時間10秒。
10秒で終わることが、一番できない。
あらゆる理由をつけて、
脳がやらない方向へ向かっていく。
誰も見ていない。
誰にも怒られない。
そんなことから順に、人は自分に負けていく。
進歩したのか、自分に嘘をついたのか
面白い話がある。
友人の青野さん(株式会社Benten) の知り合いに、
毎日、音声で自分のログをAIに取らせている人がいるらしい。
その理由がおもしろかった。
「自分が嘘をついていないかチェックしてもらうため」
AIの使い方として、面白いのは実はこっちだ。
過去の自分の会話を覚えたAIは、その矛盾を的確についてくる。
例えば、
「何月何日の誰々さんとのミーティングでこう言ってましたけど、
今言ってることは矛盾します」
という具合に。
的確に詰められる。どっちなんだと。
これは、自分自身がアップデートするチャンスだ。
自分の考えが変わって進歩したのか、(これならOK)
それとも自分に嘘をついていたのか。(これはダメ)
青野さんの考察は、そこからもう一歩先をいく。
「進歩したって思いたい、っていう歪みもありそう」
お金稼がなきゃ、みたいな感じになった時とかって、
マジで思考がブレてるのがわかる。
過去に自分が発した発言を、平気で覆してる自分がいる。
こういう時は目先の利益に飛びついている時だ。
だから今では一歩日引いて、考える。
この自制と自省の時間を、AIがくれるのだ。
焦っている自分をデータで見せられるのは、正直きらいだ。
見えなかった頃のほうが、気分は良かった。
でも自分自身をアップデートしたいなら、
ここから逃げてはいけない、と思った。
未来は、採点してくれない
青野さんが最後に言ったことが、この日いちばん残った。
「過去をロジカルに振り返ってくれるのはAI。
でも未来をどうしようかとなった時は、自分の意思だ。
ログを取っていると、余計そう感じる」
僕がこの4ヶ月、AIに渡してきたものも、全部そうだった。
例えば編集判断。
どこを切ったか。
なぜ切ったか。
どういう順番で並べたか。
渡せたのは、過去の判断だけだ。
次に何を撮るかは、通信簿に書いていない。
提案はしてくるけれど、判断までは渡さない。
来週の土曜も、また点はつく。
焦っていた週かどうかは、そこで分かる。
分かったうえで決めるのは、まだ僕の仕事だ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





