プロデューサーってなんだろう
プロデューサーってなんだろう?
最近真剣に考えました。
元地方局員の戯言ですが、
自分なりの答えを述べます。
私は地方局でディレクターとプロデューサー
両方を経験しました。
東京や大阪の局とは規模が違うので、
きっちり分業して…なんて余裕はありません。
両方やってないと回らないし、
両方噛んでないと気持ち的に落ち着かない。
なので今からする話は少なくとも
ローカル限定です。
よろしくお願いします。
ディレクターとプロデューサーの違い
ディレクターとプロデューサー、
その違いってなんでしょうか?
まず、ディレクター。
ディレクター →現場の指揮官
収録・中継の現場で
「どう撮るか・どう見せるか」を管理。
台本作成、カメラワーク、編集、
ナレーション、演出の細部を指示。
現場主導型で「表現・演出」のプロ。
番組のクリエイティブな部分を担う。
こんな感じです。
これはわかります、12年やってきたので。
では次、プロデューサー。
プロデューサー →全体の責任者
番組を「成立させる」ために必要な資源
(予算・人員・出演者・放送枠)を調整。
・番組や企画を局内やスポンサーと調整
・予算管理(番組に使えるお金の分配)
・キャスティング(出演者の選定・交渉)
・ディレクターを選び、チームを組成する
・放送後の反響や数字(視聴率、SNSの声、
広告効果)をチェックし、次につなげる
なんとなくイメージ通りです。
もちろん私が知らないこれ以外の仕事もあると
思いますが、大まかにはこんな感じ。
会社的にはディレクターより、
プロデューサーが立場が上です。
指揮系統としては限りなくトップに近い。
で、私は思うわけです。
「プロデューサーの仕事って
割とディレクターやってるけどな」
と。
実は曖昧な境界線
ディレクターだって社内調整、
もちろんやります。
経費に気を遣いながら、動いてます。
人脈使ってブッキングしたことも、
際どいギャラ交渉やったこともあります。
視聴率確認や、SNS反響チェックはVTR作った
人間ならほっといてもやる。
ディレクターなら周りとの調整は必然だし、
お金にも配慮するし、
取材相手に直接交渉するし、
次回に向けた対策も練るんです。
イメージ先行のプロデューサー
じゃあ、プロデューサーっていらないじゃん。
ってそんなはずないですよね。
一流のプロデューサーと
一流のディレクターが
それぞれのプロフェッショナルを発揮して
ものすごい高いクオリティの番組を
作っている局も勿論あります。
それは十分に理解した上で、
やっぱり今の自分に
ディレクターとプロデューサーの
明確な違いを定義することは難しい。
なんでこんなことを言ってるのかというと、
「プロデューサー」ってあまりにも
イメージが先行しすぎてる仕事だと思うからです。
そしてプロデューサーと言う肩書きがつくと
周りの反応も大なり小なり変わるからです。
これは自分からしたらなんか違うなと。
ちゃんと理解しとかないといけないなと。
そう思うわけです。
プロデューサーの禁忌
なので今思っている事を述べます。
1番やってはいけないのは
自分の肩書きに酔うことです。
そして酔っていることを
周りに悟られることです。
これはディレクターとかプロデューサーとか
関係なく、組織においてよくないです。
でもそんな人いっぱいいますよね。
なので私は、理想を言えば
プロデューサー視点を持って動く
ハイブリッドなディレクターでありたい。
現場で汗はかいときたい。
こう思ってます。
プロデューサーに必要な資質
その上で、
プロデューサーに必要な資質とはなんだろうと
問われたらこう答えます。
①落とし穴をさりげなく塞ぐ能力
②直接自分が関与しないミスでも謝れる
これです。
たったこれだけ。
でもこの2つが、意外とできない。
落とし穴をさりげなく塞ぐ
「優しい粗探し」
まず①、これはどういうことか。
テレビの番組ってあらゆる角度から
思いもしない意見が飛んできます。
食べ方、
しゃべり方、
着ている服、
何気ない一言、
スポンサーへの配慮
番組の本筋とは違っても、
どれも「炎上」の可能性があります。
上記はまだわかりやすい方ですが、
もっと驚くような角度からの
批判もあります。
映像ひとつ、字幕ひとつとってもそうです。
「配慮」ってどこまでいっても難しい。
ディレクターは取材対象者や番組への思い入れが半端なく強いので、労力のベクトルとして
このすべての落とし穴に使う時間は
ないんですよね。
「なんでこんな字幕ミスするんだ!」
「テレビ局はわざとやってる!」
みたいなものは、
単にこれらの落とし穴を塞ぎきれなかった
結果だったりします。
あんなに死に物狂いで、
極限まで追い込んでやったのに、
たった一つの落とし穴で足をすくわれるのは
あまりにも後味が悪いですよね。
だからその憂いを一歩離れたところから
さりげなく取り除く。
これがプロデューサーの役目です。
ポイントは「さりげなく」です。
露骨にはダサいです。
優しい粗探しに徹しましょう。
自分が関与しないミスでも謝れる
次に②。これは重要です。
ぶっちゃけ説明は不要だと思います。
最終的な決定権を持つならば、
いかなる場合も自責であるべき。
知らなかった
聞いてない
言ってたことと違う
言ったけどディレクターが聞かなかった
こんな感じで逃げたくなる気持ちも
わかりますがもしこれをやったら
終わり。
プロデューサーという人間は
これを試されています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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